朝の光を手放した花
注がれない雨を求め
覚めない眠りにつく
誰かをそっと呼ぶ声
闇の楽園は
嘘か夢か
失うのは身体(カラダ)と
自分という心
その対価を差し出し
何を得られるのだろう
この涙で奪える程に
命は脆くて儚くて
全てに訪れる
死(終わり)を
「恐怖」と嘆くのか
終演を歌う金盞花
静かに咲き誇る
憎しみも
悲しみも
その根でたくり寄せて
終焉を歌う金盞花
寂しさを潤す
注がれない雨を求めて