夢のdead body-山本彩
舌を噛んじゃうような名前のロシア人
さっきまで隣で寝ていた気がする
だらしない生活があなたへの当てつけだって
二流小説ならありそうだわ
気が抜けたビールで 何錠飲んだかアスピリン
シェイド下げた窓の外の太陽までは殺せやしない ダーリン
夢のdead body どこに捨てた
微かに覚えているのは優しい言葉
夜の闇はどこへ続くのだろう
白いシーツの上
並べられた嘘
誰が吸ったのか 空のカズベックオーバル
先のねじれた記憶 灰になって消えてた
バスルームの鏡に若さを無駄使い
捨てられた女は目も当てられない
長い爪で掴んだような不安定危うい愛を
誰のせいで落としたのか考えるたび頭が痛い ダーリン
夢のdead body どこに捨てた
全てを忘れたふりしてた昨夜(ゆうべ)の涙
どっちがしたのだろう別れ話
フィクションかき混ぜて
天井のファン回ってる
そう真実とは一方的な妄想
信じていたいだけ 愚か ダーリン
夢のdead body どこに捨てた
微かに覚えているのは優しい言葉
夜の闇はどこへ続くのだろう
白いシーツの上
並べられた嘘
そう私はdead body